でも上手な人には良い牌しか来ない、下手な人には悪い牌しか来ないということがあるのでしょうか？

そもそも、当教室では機械が牌を混ぜて並べ、そしてサイコロを振って牌を取り始めます。

上手下手に関係なく、来る牌は絶対に平等のはずです。

では上手な人は次に何が来るか分っていると思いますか？

いえいえ、上手な人であろうとなかろうと、次に来る牌は誰にもかわかりません。

しかし、上手下手が存在します。

ではなぜかというと、実は上手な人は確率をしっかり考えてるからなのです。

今回は、テンパイを早くするための牌効率などの『切り方の基本を勉強』します。

火曜日の勉強会の内容を４回にわたってご紹介します。

　切り方の基本　１　【組み合わせとアタマ】

　切り方の基本　２　【捨てる順序】

　切り方の基本３【組み合わせの考え方】

　切り方の基本４【小技集】

まずは何を優先的して、何を後回しにするかしっかりした理論を身につけてください。

麻雀はアタマ１つに組み合わせ4組を作るゲームです。

では早速ですが、アタマと組み合わせについて考えてみましょう。

例えば、手元の牌に　　　があったとします。

これらの牌から組み合わせ（3枚組）を作ろうとすると、

続き番号で組み合わせを作ろうとすれば、

は　　やややが着た後にさらにもう一つ、

も同じように、　やややが来た後にさらにもう一つ、

に至っては、　ややが来た後にさらにもう一つ来ないとできません。

また、同じ牌3枚組を作ろうと思うと、

どの牌も、残り3枚のうち、2枚の牌が来ないと3枚組になりません。

しかし、アタマを作ろうと思えば、　　　のどれが来てもアタマになります。

しかも麻雀はアタマは1つに対して、組み合わせは4組ないとあがれません。

つまり、麻雀はアタマより組み合わせを優先しなければならないのです。

とても大事なのに見落としがちですので、しっかり認識してほしいです。

次は組み合わせだけに焦点を当てて考えてみましょう。

例えば、アタマは別にあって、と持っていたとしましょう。

下手な人の多くは、あともう一つが来ればとなると考えます。

もちろん言っていることは正しいのです。

しかし、上手な人ははどれほど来やすいのか、どれほど来にくいのかを考えます。

具体的に、現在手元にと2枚持っているので、の残りはあと2枚です。

麻雀は4人でやるゲームです。

4人で残り2枚のうち1枚を手に入れる。

どうです？いかに出来にくいかを理解いただけたでしょうか。

（※正確にはシャンポン待ちになるので4枚ですが、アタマを3組も4組も抱えるとこのような結果になるということです）

同じようにと持っていたとします。

が来れば組み合わせですが、は1枚も使ってないので残り4枚あります。

4人で4枚のうち1枚なら単純計算でも十分可能な数字ですよね。

ましてやのようなリャンメン待ちにいたってはとがそれぞれ4枚の8枚待ちです。

つまり、組み合わせは数字の続き（シュンツ：順子）を最優先させ、アンコになることは考えない方が良い。

最後にアタマについて考えてみましょう。

例えば　　　とアタマが3組あった時に皆さんはどれをアタマにしますか？

どれでも同じではありません。

ここで一番初めの、アタマより組み合わせ優先を思い出してみましょう。

そうです。アタマより組み合わせです！

どれをアタマにするかではなく、どれが組み合わせで活かされる牌かを考えるのです。

具体的に、例題でははやが来ればリャンメン待ちになる可能性がある。

またはでリャンメン待ちになる可能性がある。

はアタマ以外には使い道が限られてる。

よってをアタマにした方が良いのです。

これをまとめると、アタマはなるべく字牌、次に1，9牌、そして次は2，8牌、最後に3～7の牌です。

そうすることによって、中牌をしっかり組み合わせで活かせて、リャンメン待ちができやすくなり、結果としてあがりやすくなります。

※タンヤオにならないから嫌だという方がいらっしゃると思います。

※もちろん役も大事ですが、今回は数学的に揃いやすい方法です。

まとめ

１　アタマより組み合わせを優先

２　組み合わせは数字の続き（シュンツ：順子）を最優先させ、

　　アンコになることは考えない方が良い

３　アタマはなるべく字牌、次に1，9牌、そして次は2，8牌、最後に3～7の牌です

次回は待ちの優先順位と捨てる順です。

　切り方の基本　２　【捨てる順序】

麻雀を通じて、より心豊かな人生に！

銀座ファミリー麻雀教室　　林正弘